トーキョー狂人見聞録

トーキョーとかいう愛すべき糞溜めでの人間模様の経験

トーキョーにおけるコミュニケーション的耽美主義

僕は最近自分が求めているものが少し分かった。

芸術の域にまで高められた生のコミュニケーションへのコミット。道徳律へのコミット=社会公正の追求ではなく、あくまでコミュニケーションの持つ耽美性へのコミット=コミュニケーション的美の追求。そしてそこに自らを投企して得られる精神的高揚の追求。たとえばある種の小説は文章化されたコミュニケーションの芸術だが、僕は自らの美学のもと記号を飛び越えた現実世界でそれをやる。

うんうん唸った果てにやっとこさ考えがまとまったので、ここにこれを「コミュニケーション的耽美主義」と名付けて記録する。類似の言葉はあるだろうが、ここは敢えて僕の中の僕だけの言葉としてこれを保持する。

社会規範追従ゲームとしてのコミュニケーションは黙っていても既に僕の日常を埋め尽くしているし、僕の持つ全ての時間資本・経済資本・社会関係資本、その他あらゆる資本をここに投ずるのももう飽きた。僕が生きるときはコミュニケーションが生きるときだ。自分でも気付かなかったが、恐らくこうした無意識の感情に突き動かされるようにして始まった僕の恋愛工学プロジェクトの目標は、この段階に至っていま上のように言語化され規定された。よかったねおめでとうじぶん。これからは徹底的にPDCAを回して誰も見れない本当に面白いものを見てみたいと思う。

そしてこのフェーズに最終的に至らせてくれたのも、他ならない僕とのコミュニケーションに投企してくれた女の子たちだった。僕は上の話を敷衍したものに近いようなことを自己開示の一環として女の子に話しているなかで、帰納的にこの言葉を見つけた。現実におけるコミットメントが無ければ有り得ない話だった。

ところで女の子たちのこうした発想への反応はすこぶる良い。しっかりと丁寧に僕の考えを伝えれば、こちらが驚くほどもの凄い勢いで共鳴してくれたりする。リップサービスではない本音のトーンで、そんなこという人ははじめてだよ、と言われると、嬉しい反面に哀しくなる。なんで他にいねーんだ?でも彼女たちと話していると、ふと、トーキョーの狂気のなかでは誰もがこうした飢えを感じているものなのかなと思いいたる。ツマランもんね、すげーわかるよ。そして誰もそれを口に出さない。あたかも機械のように振る舞う。合理的に合理的に。打算的に打算的に。二日酔いみたいなモヤモヤを胃袋のあたりに感じながらも。

トーキョーという街だからこそ僕のゲマインシャフト的マインドは希少なのかもしれない。なのだとしたらこの希少性は翻って僕の強みとして働く。僕はあくまでこれを強く意識してコミュニケーションを構築していく。

またその対比でいえば、デフォルトでゲゼルシャフト的マインドを持つトーキョーの人々に、僕は恋愛工学のテクノロジーを以ってある種の冷酷さをあえて厭わないことにする。しかしそれは最終的に彼女たちをゲマインシャフト的マインドに引きずり込む、あるいはそれに対する飢えを自覚させ引き出すことを目的とした帰結主義的立場によるものだということを決して忘れない。僕は恋愛工学をマニュアル人間的に目的化させてやるつもりはない。

そもそも恋愛工学とハサミは使いようなのだろう。ネットの海原を回遊する恋愛工学プレイヤーたちは女性を物象化し、まるで手にしたハサミでむやみに女性の連続通り魔殺人をしているかのように僕の目に映る。恋愛工学が批判を浴びるのはまさにこうした一部の誤用ゆえだと思うし、その批判に共鳴して僕も彼らの姿勢に何らの憧憬を覚えることができない。それと対照的に、「高潔」で「誠実」なはずのAFCたちは、決してその倫理的高潔さゆえにハサミを使わないのではなく、単にハサミの持つ僅かな殺傷性を根拠にハサミの持つ潜在的な道具的価値を予め全面否定するという狭量かつ愚昧な判断をしているに過ぎないとしか思えない。ハサミを使ったことのない子供が臆断でただビビってるだけ。現に僕がそうだった。結局のところ前者後者どちらもハサミが「キレイに紙を切るための道具」だということを知らないバカなのだと思う。しかもなんでこんな単純な問題構造が理解されずに未だ議論の俎上に載せられているのか本当に分からない。僕はハサミを使って自分の好きな形に紙を切ろうと思う。

以上踏まえた上で、明日はKとのアポ、週末はHとのアポ。以下ではKに向けてのPDCA


〈前回まで〉C
・今回アポは先方が契機、そこそこIOIアリ
ラポールはOKくさいがDHV(A)不足否めず

〈今回目標〉C→S
ラポール再形成
・観察の徹底的練習(今回は表情、目、口、手を中心に、反省日記でこれらの記述が豊かにできることを目標に)
・前回不足したDHV徹底して経済負担率抑えても笑顔に(ひとつのベンチマークに)
・状況に応じてパーソナリティワクチン10本注射
・HCからの2軒目
・酒で酔わせず言葉で酔わせる(だからアルコールひかえめ)
・2軒目からのお宅訪問打診とグダ崩し(or戦略的グダ種潰し)
・お宅訪問からのS突入、ST(真心こめて)
・以上、一番苦手なC→Sの成功例を経験

特にSフェーズ初回。100回イメトレして100回の成功体験が既にあるくらいのマインドで臨んでお互いの良い時間作ったる。